最新版AGA【男性型脱毛症】診療ガイドライン

 

こんにちは!あずまです!

 

今日はついにAGA治療についてお話します。

AGAは皮膚科の領域なので、日本皮膚科学会がAGA診療ガイドラインというのを発表しています。こちらのガイドラインにそってAGA治療について説明していきたいと思います。

 

最新版AGA[男性型脱毛症]診療ガイドライン

Aランク:行うよう強く勧めるフィナステリド
デュタステリド
ミノキシジル外用
Bランク:行うよう勧める植毛(自毛植毛術)
LED及び低出力レーザー照射
アデノシン外用
C1ランク:行ってもよい塩化カルプロニウム外用
t-フラバノン外用
サイトプリン・ペンタデカン外用
ケトコナゾール外用
偽髪(かつら)の着用
C2ランク:行わないほうがよいビマトプロスト及びラタノプロスト外用
成長因子導入及び細胞移植療法
Dランク:行うべきではないミノキシジル内服
植毛(人口毛植毛術)

 

Aランク:行うよう強く勧める

フィナステリド

フィナステリドは男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロンという強い男性ホルモンに変換されないようにする薬のこと=抜け毛を減らす薬。

約400名の日本人男性にフィナステリドを1日1㎎服用させ48週(約1年)観察すると58%が軽度改善以上の効果が見られた。そのまま服用を継続し2年の期間では68%以上、3年間では78%の方に軽度改善以上の効果があった。

他の約800名の日本人男性にフィナステリド1㎎を5年間内服を継続した結果、99,4%に軽度改善以上の効果があった。

十分に効果が実証されているので、治療を行うよう強く勧められる。

デュタステリド

デュタステリドはフィナステリドよりもテストステロンがジヒドロテストステロンに変換するのを阻害する薬=抜け毛を減らす薬。こちらは1日0,5㎎服用する。

薬剤メーカーの資料によるとフィナステリド1㎎毎日服用の1,5倍~1,6倍の効果があるというデータがある。

十分に効果が実証されているので、治療を行うよう強く勧められる。

ミノキシジル外用

毛母細胞に直接作用し、細胞分裂を促し発毛させる薬=毛を生やす薬。

有名どころではリアップX5などがミノキシジルを主成分としている。発毛効果が唯一認められる薬。

十分に効果が実証されているので、治療を行うよう強く勧められる。

 

Bランク:行うよう勧める

植毛(自毛植毛術)

2015年度では世界で約40万件実施されており、82,5%以上の高い生着率があるというデータがある。

薬剤での治療で効果がなかった場合は自毛植毛術を行うよう勧められる。

LED及び低出力レーザー照射

治験データによると毛髪が増加していることから発毛促進作用があると考えられる。副作用も皮膚の乾燥など軽度であることから、行うよう勧められるが国内で認可が下りている機器はないので注意が必要。

アデノシン外用

約100名の男性に0,75%アデノシンローションを6か月間使用した結果、約80%に効果があった。ミノキシジルと比較しても差がほとんどなくミノキシジル外用と同等の効果があるとするので、行うよう勧められる。

C1ランク:行ってもよい

塩化カルプロニウム外用

治験データが少なく十分に効果が実証されていないが、保険適応薬で危険性は少ないので、行ってもよい。

t-フラバノン外用

治験データが少ないが効果を示す弱い根拠があるので、行ってもよい。

サイトプリン・ペンタデカン外用

治験データが少ないが効果を示す弱い根拠があるので、行ってもよい。

ケトコナゾール外用

治験データが少ないが効果を示す弱い根拠があるので、行ってもよい。しかし国内では育毛剤として認可されていない。

偽髪(かつら)の着用

脱毛症状は改善されないが、薬剤などの治療で改善されない場合などではQOLが向上するので、行ってもよい。

C2ランク:行わないほうがよい

ビマトプロスト及びラタノプロスト外用

効果が十分に実証されているとは言えないので、行わないほうがよい。

成長因子導入及び細胞移植療法

先進医療の段階で安全性や効果は十分に検証されているとは言えない。今後期待される治療法だが現時点では、行わないほうがよい。

Dランク:行うべきではない

ミノキシジル内服

効果に関しての臨床試験は実施されておらず、安全性や効果は十分に検証されているとは言えないので、行うべきでない。

植毛(人口毛植毛術)

過去に有害事象があるので、アメリカのFDA(食品医薬品局)(←日本でいう厚労省)は人工毛自体を有害器具とし使用を禁じているため、行うべきでない。

 

まとめ

AランクからDランクまでありましたが、治療として効果が期待できるのはBランクまでです。

Cランク以下は治療を”行ってもよい”レベル以下になりますので、やらないよりかはマシ!という程度です。

ですのでAGA治療として第一に始めるべきなのは一番効果のあり推奨されているAランクのフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル外用です。

次回はこのAGA治療薬について書いていきたいと思います。

 

AGA診療ガイドには詳しい治験のデータが載っているので、気になる方はこちらをご覧ください。

日本皮膚科学会が発表しているAGA診療ガイドライン

 

Commentsこの記事についたコメント

2件のコメント
  • AGA(男性型脱毛症)の進行度チェックを自分でしてみましょう | あずまのAGA辞典

    […] ⇒最新のAGA【男性型脱毛症】診療ガイドライン […]

    2018年12月2日 10:28 PM
  • 薄毛を治す薬は3種類だけ!AGA治療薬の効果と副作用 | あずまのAGA辞典

    […] →参考:最新版AGA【男性型脱毛症】診療ガイドライン […]

    2019年4月22日 11:23 AM

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