薄毛を治す薬は3種類だけ!AGA治療薬の効果と副作用

 

薄毛に悩んでいる人

「薄毛を治す薬ってあるの?」

 

薄毛を治す薬はあります。

 

薄毛を治す薬の種類と効果・副作用について解説します。

 

わたくし、あずまは

・AGA専門クリニックにてスタッフとして3年間勤務

・延べ1万人ほどの患者さんを見てきた

・競合他社のクリニックへ行きまくった

という経歴の持ち主です。

薄毛を治す薬は3種類だけ!AGA治療薬の効果と副作用

薄毛を治す薬とは?

結論から言うと薄毛を治す薬は3種類だけ。

なぜかというと日本の皮膚科学会が発表しているAGA診療ガイドラインで最高ランクのAランクを獲得しているのがこの3種類だからです。

参考:最新版AGA【男性型脱毛症】診療ガイドライン

これは薬というか有効成分の話で、その3種類というのは

 

①デュタステリド(ザガーロ)
②フィナステリド(プロペシア)
③ミノキシジル

です。

 

そしてこの3種類も2つの薬効に分けることができます。

 

抜け毛を抑える:デュタステリド・フィナステリド
毛を生やす:ミノキシジル

です。

 

この2種類を使用すれば薄毛は治せます。

ちなみに薄毛はAGAといって男性型脱毛症のことを言います。

 

 

AGA治療薬の効果と副作用

フィナステリド

効果

簡単に言うと男性ホルモンがより強力な男性ホルモンになるのを防ぐというもの。
この強力な男性ホルモンがAGAの主な原因です。ホルモンが減少することにより髪の毛が抜けづらくなります。

下記、詳しい説明

テストステロンが5-α還元酵素(Ⅰ、Ⅱ型)によってAGAの原因であるジヒドロテストステロンに変換されてしまいます。フィナステリドはこの5-α還元酵素(Ⅱ型のみ)を阻害して、テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に転換されないようにしてくれます。

原因物質であるDHTが減少するので乱れていたヘアサイクルが元通りになり成長する前に抜けていた毛髪が抜けなくなります。
要するにDHTによる脱毛作用を抑止するものであり、発毛に作用する薬ではありません。しかし今まで抜けていた毛髪が頭皮に留まり、成長するので毛量が増えたように感じます。

”フィナステリドは、男性型脱毛症の進行抑制として、98%の人に効果があった。”という臨床試験のデータがありますが、AGAは進行型の症状なので薬の服用を始める前と後で「不変」のときは進行が止まっていると考えるので効果が出ているということになります。
ですので”98%の人に効果があった”としているのは「不変」の人も含まれているのです。

これ以上髪の毛が薄くなるのは耐えられないという現状維持目的の方にはおすすめです。

 

副作用

 

・特に重篤な副作用は報告されてはいないが、肝機能障害が起こり得る可能性があるとされている。
・1%以上5%未満に性欲減退
・1%未満に勃起機能不全、射精障害、精液量減少

・発現率不明:睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下、乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、眩暈、そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫

発言率不明の副作用と肝機能障害はクリニック勤めているときも症例はなかったので、ほぼないと思います。ただ性欲減退やED症状は何例かあったので、可能性は低いですが頭の片隅に入れておきましょう!

 

 

デュタステリド

効果

簡単に言うとフィナステリドと同じです。

一つ違うのは、男性ホルモンが強力な男性ホルモンになるときにはある物質が関係するのですが、その物質にも種類がありデュタステリドはより多くの種類に効果を発揮します。そのためフィナステリドの1,6倍の効果があるとされています。

 

下記詳しい説明

フィナステリドでは5-α還元酵素のⅡ型のみを阻害してテストステロンがDHTに変換されないようにしていましたが、5-α還元酵素はⅠ型もあります。デュタステリドはⅠ、Ⅱ型両方の5-α還元酵素を阻害するのでプロペシアより効果が強いです。
ザガーロ(デュタステリド)を製造しているGSK(グラクソスミスクライン社)の治験のデータによるとプロペシアの1,5倍~1,6倍の増毛効果があるとされてます。

 

プロペシア(フィナステリド)より効果が強いので現状維持以上を希望する方におすすめです。

 

副作用

フィナステリドと同様!
強いて言うなら性欲減退やED症状の相談が若干プロペシアより多かったという印象です。

 

 

ミノキシジル

効果

詳しいメカニズムは解明されていないが、毛母細胞(毛の元になる細胞)に直接働いて細胞分裂・増殖が活性化され、髪の毛が生えてくる。

 

髪の毛を生やしたいならミノキシジルは必須です。

 

副作用

 

外用薬:頭皮のかゆみやかぶれ湿疹・発赤が出ることがある。特に敏感肌の人は出やすいです。

内服薬:初期脱毛・動悸・不整脈・全身多毛症・むくみなどが見られます。

クリニックに勤めていて一番相談が多かったのはむくみです。気にならない程度の方もいれば、明らかにむくんでしまった方もいました。多かったといっても1割未満でした。

 

 

AGA治療薬はどこで手に入れる?

 

AGA治療薬は日本では医師の処方薬なので、医療機関でしか手に入れることはできません
ネットで個人輸入する手もありますが、安全性に欠けますし、なにより偽薬を掴ませられたらずっと薄毛のままです。
→参考:AGA治療薬のオオサカ堂での個人輸入での購入は安全か?

 

ではどこの病院に行っても薬をもらえるかというとそうではありません。
薄毛は冒頭でも書きましたが、皮膚科の領域になりますので近くの皮膚科に行くか
AGA治療専門クリニックがあるのでそこに行きましょう。

→参考:AGAクリニックのおすすめの選び方と治療費用を解説!

 

まとめ

薄毛を治すのは

①デュタステリド
②フィナステリド
③ミノキシジルの3種類

効果
デュタステリドとフィナステリド:抜毛抑制
ミノキシジル:発毛促進
副作用
デュタステリドとフィナステリド:性欲減退、ED症状が1割程度
ミノキシジル
外用薬:頭皮のかゆみ・かぶれ
内服薬:初期脱毛・動悸・不整脈・全身多毛症・むくみなど

AGA治療薬はAGA治療専門のクリニックでもらいましょう!